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認知症を治療することは、いまの医学ではまだできません。

完治できないのであれば、予防をしっかりしようというのが、今できる最大限のことになります。

 

認知症にはいろいろな種類があり、予防法も認知症のタイプによってさまざまです。

 

よくある認知症は脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症です。

 

また、注意しなくてはならないものとして、慢性アルコール中毒による認知症があります。

脳血管性認知症とその予防

脳血管性認知症は、脳の中の血管障害で神経細胞や脳細胞が傷ついて起こる認知症の総称です。

脳梗塞が主な原因になりますので、脳梗塞で倒れたあとに始まることが多いです。

 

【予防法】

脳梗塞は脳の血管に血栓ができることで起きるので、血流を整えることがこの認知症の予防につながります。

脳梗塞は生活習慣と関係の深い病気です。

高血圧、糖尿病、高脂血症が主だったリスクとなります。

 

ですから、この三大「ぜいたく病」を回避することが認知症予防になります。肥満予防にもなる食事と適度な運動、塩分摂取の削減、飲酒喫煙の節制が大事です。

 

悪玉コレステロールを減らすにはポリフェノール類・食物繊維・オメガ３脂肪酸が有効ですから、日々の食事の中で野菜・果物・魚を少し意識的に摂るのが 効果的です。

 

また、血管の弾力を良くする効果もあるため、二つの面から認知症の予防になります。

 

アルツハイマー型認知症とその予防

アルツハイマー型認知症は、最も多い認知症です。

 

原因はまだよくわかっていないのですが、脳の中にβアミロイドたんぱくという異常たんぱく質ができ、 それが通常の脳細胞と入れ替わっていくことで脳の機能が落ちていくのです。

 

老化によるものが有名ですが、若年性のものもあります。

なぜβアミロイドたんぱくが溜まっていくのかは解明されていませんので、効果的な予防は難しいのですが、疫学調査で効果のありそうな対策はいくつか見つかっています。

 

 

【予防法】

確定的なことは書けませんが、どうやら効果がありそうなアルツハイマー型認知症の予防法は以下のとおりです。

 

・βアミロイドたんぱくの蓄積を抗酸化物質で阻止できるらしい。

 

・神経細胞の死を精神活動の活発化で遅延できるらしい。

 

活性酸素を抑える抗酸化物質といえば、ポリフェノール類、DHA、銀杏の葉から取れるギンコライドなどがあります。

予防法は、バランスのとれた食事と適度な運動、ゲームでも読書でも会話でもいいので精神活動を活発にして意欲的に

生きること。

 

ポリフェノール類などはサプリメントでの補充も効果的です。

若年性認知症にご注意

認知症の原因は加齢もありますが、アルツハイマー型のように若年者も気をつけなければいけないものもあります。

 

30代に入ったら、上記の予防法を意識して生活していくことも必要かもしれませんね。